当ブログでも幾度かご紹介しているフランス、アトリエルビー(Les Ateliers Ruby)のヘルメット。
その5周年を記念したフルフェイスヘルメットがリリースされました。
Lifestyle / “The Castel” / Les Ateliers Ruby | Dubal Bikers
"Castel"(カステル、日本語で"城"の意)と名付けられたヘルメットは、レトロながら新鮮な外観を持ち、
特に口元に開いた12個のベンチレーションホールがその印象を一層際立たせています。
カステルは同社では初となるフルフェイスタイプのヘルメット。
これまでにリリースされているオープンフェイスの"Belvedere"(ベルヴェデール)、
"Pavillion"(パヴィヨン)に続く第3のモデルです。
頭頂部にあるモヒカン風(?)の薄い盛り上がりこそがルビーヘルメットのアイコン。
肉厚の内装にはナッパレザーが贅沢に使われており、
アライやショウエイのような機能製品としてのヘルメットを超えた芸術性を感じさせます。
もちろん、機能美としての芸術性も存在しますけどね。
ロゴマークひとつ取っても独特の美意識が。
ヴィンテージヘルメットを思わせるベンチレーションホール。
内装の頭頂部には同社のロゴマーク。
同じヘルメットなのに、製品作りに対する考え方の違いが如実に表れています。
こちらのビデオは、パリの路面店を取材したもの。
同社を率いる、フランス人のジェローム・コステ(Jerome Coste)氏は日本車の大ファンだとか。
2001年、日本のオートバイ雑誌『ストリートバイカーズ』を読んだジェローム氏は、
ファッションにヴィンテージバイク用品を合わせる、東京独特のオートバイ文化を発見します。
クラシックデザインと現代的テクノロジーの融合。
ジェローム氏は、日本のオートバイ文化に触発され、自身のヘルメットブランドをスタートさせました。
これがパリのヘルメットメーカー、アトリエルビーの始まりです。
ハリウッド女優、キーラ・ナイトレイを起用したシャネルのCMは日本でも大いに話題となり、
彼女が乗ったベージュのドゥカティ750SSとともに、そのヘルメットも大いに話題を呼びました。
いつの間にかフランス本国のウェブサイトでは日本語のガイドも付き、
ウェブショップでは日本国内向けJIS規格バージョンに"coming soon"の表示が見られるようになりました。
ヘルメットの仕様やパーツを細かくオーダーできるという特徴はそのままに、
今後はジャケットやレザースーツ、グローブなども展開していく予定だというアトリエルビー。
Les Ateliers Ruby | Ruby
最近は欧州勢に押され気味なスポーツバイク市場ですが、
用品にもこうした波が訪れるのか、アライやショウエイもうかうかしていられないかも?
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